2011/05/05

逆USBテザリングの通信速度/メリット/デメリット

先に結論を言うと、WiFiと比較したときの逆USBテザリングのメリットはあまりない。

逆USBテザリングの通信速度を計測した。
接続したPCの回線はYahooBB ADSL 8M。
ping値は私のレンタルサーバ(埼玉->東京)に対して行った。

* HTC Desire

SpeedTest.Net
Download 5.19 Mbps, Upload 0.77 Mbps
ping 28ms

* PC - Ubuntu 10.10 Desktop x86_64

速度.jpスピードテスト
Download 5.13 Mbps, Upload 0.80 Mbps
ping 26ms


ということで、この環境だとほぼUSBホストOSと同等の速度が出ることがわかった。

逆USBテザリングのメリットは、

- 充電速度がWiFi接続中よりも速い
- WiFiステーションがなくても接続できる

だと思う。
WiFi接続しながら充電していると充電完了までの時間が長くなる。逆USBテザリングの場合は通信のための消費電力がかなり小さいものと思われるため、WiFi OFF時の充電速度とほぼ変わらない。
WiFiステーションはいまどきどこでもありそうなので、あまりアドバンテージにはならないかもしれないが、セキュリティ上の理由でWiFiステーションを使いたくないときに、モバイルデータ通信の代替にはなる。

ちなみに私が逆USBテザリングを選択する理由は"趣味"だ。


反対にデメリットは多い。

- PCが必要
- PCでの設定が必要 (Linuxではできたが、Windowsは知らない)
- USBケーブルが必要
- rootedが必要
- USBテザリングをサポートしているAndroidが必要
- メール待ち受けやAndroid Marketを使用するにはAndroidのベースモジュールの変更が必要
- USBでの接続時間が長いとバッテリーの劣化が進むかも

Linux、rooted、テザリングをサポートしているROMが必要という時点で、逆USBテザリングは相当しきいが高い。
VMWare等でLinuxを動かせばWindowsでもできないことはないが...

テザリングは、最近ではドコモのOptimus PADやKDDIのHTC Evoが標準でサポートしている。今後標準サポートする機種は増えてくるのではないかと思う。

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